MENU
オンラインショップWashiあさくらバナー
カテゴリー
アーカイブ
石川県金沢市にある和紙専門店「紙あさくら」の公式ブログです。暮らしを彩る様々な和紙インテリアや制作事例などを発信しています。

和紙の風合いを最大限に活かす。和紙専門店が教える接着剤の選び方

  • URLをコピーしました!

時間を忘れるほど夢中になってしまう、和紙を使ったものづくり。
でも、いざ和紙を貼ろうとしたとき「どの接着剤を選べばいいんだろう?」と悩んだ経験はありませんか。

実は「和紙を貼るときに、どんな糊を使えばよいですか?」というご質問は、弊社のお客様から多く寄せられる質問の一つです。基本的には「でんぷん糊」をおすすめしていますが、用途によっては他の接着剤が適している場合もあります。

そこでこの記事では、和紙専門店の視点から、でんぷん糊をおすすめする理由や、それぞれの接着剤が持つ特徴、そして目的に合わせた最適な選び方を詳しく解説します。

職人の手元で丁寧に広げられる墨染めの和紙。作業台には、接着作業に使う刷毛などが置かれている。
目次

和紙の接着で考えるべき、6つのこと

和紙の接着は、ただくっつければ良いというわけではありません。美しい仕上がりを長く保つためには、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。この章では、様々な和紙加工を手がける弊社が、接着剤を選ぶ際に大切にしている「6つのポイント」を簡単にご紹介します。

  1. 和紙の質感
    接着剤によって、和紙本来の風合いが損なわれていないか。たとえば、人工的な光沢が出ていないかなど、和紙の繊細な表情を活かせるかどうかは、最も重要なポイントです。
  2. 接着力
    作りたいものに対して、十分な接着力が得られるか。弱すぎても剥がれてしまいますし、逆に強すぎると、貼り直しが効かないというデメリットにも繋がります。
  3. 調整のしやすさ
    接着剤の濃度や粘度を、使う和紙や目的に合わせて調整できるかどうかも重要な視点です。自分でコントロールできる幅が広いほど、より多くの場面に対応できます。
  4. 作業性
    接着剤の塗りやすさや、乾くまでの時間も作業のしやすさに直結します。手軽に素早く作業したい場合もあれば、乾燥が緩やかで、じっくり作業したい場合もあります。こちらに関しては、作るものによって最適な選択が変わってきます。
  5. 経年変化
    貼った直後は綺麗でも、時間が経つにつれて接着剤が黄色く変色したり(黄変といいます)、和紙を傷めたりしないか。長い年月をかけて、和紙と一緒に美しく歳を重ねていけるかどうかも大切です。
  6. 貼り直し
    万が一、失敗してしまった場合に、貼り直しが可能かどうかも考えておきたいポイントです。特に数年後、数十年後の修復(メンテナンス)まで見据えるのであれば、接着した後でも元に戻せる性質(可逆性)を持っているかは、非常に重要です。
和紙で仕立てられた茶色のメニューブックが、扇状に広げられて並んでいる様子。紐綴じで、温かみのある手仕事感が伝わる。
先日、オーダー頂いた和紙のメニューブック
和紙の接着といっても、様々なアイテムがあるので悩みますよね。

代表的な接着剤の個性を知る

この章では、弊社が実際に使用するものも含め、皆様が手に取る機会が多いであろう「でんぷん糊」「木工用ボンド」「スティック糊」「スプレー糊」という4種類を、弊社の視点で比較します。分かりやすくするために、まずはそれぞれの個性がひと目でわかる一覧表をご覧ください。

でんぷん糊木工用ボンドスティック糊スプレー糊
① 和紙の質感
風合いを損なわない

風合いを損ねる可能性がある

風合いを損なわない

風合いを損なわない
② 接着力
濃度により強力

非常に強力

強力な商品もある

強力な商品もある
③ 調整のしやすさ
濃度調整が容易

濃度調整が難しい
×
濃度調整できない
×
濃度調整できない
④ 作業性
乾燥が緩やかで、焦らず作業ができる。その反面、乾燥に時間がかかる

薄塗りの場合速乾だが、伸びが悪く、速乾であるがゆえに広範囲には不向き

手軽だが、広範囲は不向き

水分が少なく、シワなく広い面を貼れるが、塗布ムラができやすく、周囲も汚れる
⑤ 経年変化
黄変の心配がない
×
黄変の可能性がある
×
黄変の可能性がある
×
黄変の可能性がある
⑥ 貼り直し
濃度調整により可能
×
不可

弱い粘着力による製品のみ

弱い粘着力による製品のみ
おすすめの用途アート作品など、長く大切にしたいものの制作。お子様との工作見えない部分の強力接着。異素材との接着小さな面積の接着簡易的な工作ポスターや広い面の接着。簡易的なパネル制作
代表的な接着剤 早わかり比較表

上記の表を踏まえ、それぞれの接着剤が持つ個性について、一つずつ詳しく解説していきます。

濃い紺色の小皿の上に出された、ペースト状のでんぷん糊。木製のテーブルを背景に、糊の粘度や、つやのある質感が分かる。
でんぷん糊
濃い紺色の小皿の上に出された、ペースト状の木工用ボンド。木製のテーブルを背景に、ボンドの粘度や、つやのある質感が分かる。
木工用ボンド
キャップが外さたスティック糊。半透明で固形の糊が少し繰り出されている様子。
スティック糊
キャップを外したスプレー糊。青色の噴射ノズルが見えている。
スプレー糊

でんぷん糊

和紙の接着において、弊社が最も基本と考え、おすすめするのがこの「でんぷん糊」です。多くの長所を持ち、特に和紙の美しさを最大限に活かしたい場合に最適です。また、植物由来のでんぷんが主成分のため、安全性が高いのも特長です。

誰もが一度は使ったことのあるフエキ糊(主原料:とうもろこしでんぷん)や、ヤマト糊(主原料:タピオカでんぷん)も、この「でんぷん糊」の一種です。

  • ① 和紙の質感
    最大の特長は、和紙本来の風合いを損なわない点です。接着剤が表面に染み出ても、乾燥すれば光沢やテカリが出ることなく、和紙と自然に一体化します。
  • ②・③ 接着力と調整のしやすさ
    乾燥後は強力な接着力を発揮します。また、水で濃度を自由に調整できるため、接着強度をコントロールしやすいのが特長です。薄い和紙には薄めに、厚い和紙には濃いめにと、用途に合わせて最適な強さにできる万能性を備えています。
  • ④・⑥ 作業性と貼り直し
    乾燥が緩やかなため、貼る位置を微調整したり、大きな面に均一に塗ったりと、焦らず丁寧に作業ができるのが大きなメリットです。また、適切な濃度で使えば、完全に乾燥した後でも再び水分を与えることで、綺麗に剥がして貼り直すことができます。
  • ⑤ 経年変化
    植物由来のでんぷんを主成分としているため、多くの樹脂系接着剤に見られるような経年による黄変の心配がほとんどありません。また、極めて高い保存性が求められる文化財の修復現場でも専用の「でんぷん糊」が使われていることからも、その信頼性の高さが伺えます。

ちなみに、和紙を壁紙として施工するプロの経師屋(きょうじや)さんが、糊についてどう考えているのか。その貴重なご意見を、以下の記事で詳しくまとめています。

木工用ボンド

次に、最も身近な接着剤の一つである「木工用ボンド」です。非常に強力な接着力が魅力ですが、和紙に使う際にはいくつかの注意点があります。

  • ① 和紙の質感
    乾燥すると半透明のビニール状の硬い膜になるため、表面に染み出すとテカテカとした人工的な光沢や透明感が出てしまい、和紙の風合いを損ねる可能性があります。
  • ②・③ 接着力と調整のしやすさ
    乾燥後の圧倒的な接着力が最大の長所です。異素材とも強力に接着できる一方、でんぷん糊と比べて、水と均一に混ざるのに時間がかかる点や、とろみ(粘度)が接着力の目安にならない点から、感覚的な濃度調整は非常に困難です。
  • ④・⑥ 作業性と貼り直し
    でんぷん糊に比べて乾燥が速いのが特長ですが、その速乾性ゆえに、一度貼ると位置を微調整する時間がほとんどありません。また、一度乾燥すると元に戻すことはできず、貼り直しは不可能です。
  • ⑤ 経年変化
    使用状況により程度は異なりますが、年月と共に黄色く変色する(黄変)可能性があります。長期的な美観を考える場合は、使用する場所を慎重に選ぶ必要があります。
乾燥して半月ほど経過した、半透明の木工用ボンド。まだ黄変は見られない状態の接写。
乾燥して半月後の木工用ボンド
経年により、黄色く変色した木工用ボンド。
数年が経過し、黄色く変色した木工用ボンド

スティック糊

手軽さが最大の魅力である「スティック糊」。ちょっとした作業や、お子様との工作にも便利な接着剤です。

  • ① 和紙の質感
    水分量が少ないため、和紙が波打ったりシワになったりするリスクが低い接着剤です。薄く塗れば、質感への影響はほとんどありません。
  • ②・③ 接着力と調整のしやすさ
    製品ラインナップが豊富で、強力なタイプも選べます。ただし、購入した商品を後から濃度調整することはできません。
  • ④・⑥ 作業性と貼り直し
    キャップを開けてすぐに使える手軽さが最大の長所です。その反面、広い面積を均一に塗ったり、薄い和紙に使用したりするのには向いていません。特に薄い和紙は、塗る際の摩擦で破れてしまうことがあるため注意が必要です。貼り直しについては、一部の「貼って剥がせる」タイプを除き、一度乾くと不可能です。※ただし、そういったタイプは接着力が弱いため、経年で剥がれる可能性があります。
  • ⑤ 経年変化
    弊社では、長期的な美観を求める作品へ使用した経験がないため断言はできませんが、実体験として、数年経ったスティック糊が黄色く変色しているのを目にしています。対策として「アシッドフリー(無酸性)」と表記された製品を選ぶ方法もありますが、こちらも同様に長期的な使用経験がないため、効果を保証することはできません。

スプレー糊

広い面積に均一に塗布したい場合に活躍するのが「スプレー糊」です。こちらも使い方に少しコツが必要です。

  • ① 和紙の質感
    正しく使えば、霧状の粒子で均一に接着できるため、和紙の風合いを損なうことはありません。ただし、吹き付けすぎるとシミの原因になるため注意が必要です。
  • ②・③ 接着力と調整のしやすさ
    貼って剥がせる弱い粘着力のものから強力な永久接着タイプまで、用途に合わせて製品を選ぶことができます。ただし、購入した商品を後から濃度調整することはできません。
  • ④・⑥ 作業性と貼り直し
    水分が非常に少ないため、和紙をシワなく広い面に貼る作業に適していますが、周囲に飛び散りやすく養生が必須です。「貼って剥がせる」タイプの製品であれば貼り直しも可能ですが、接着力が弱いことを理解しておく必要があります。
  • ⑤ 経年変化
    多くのスプレー糊は長期的な保存には向いていません。時間と共に接着剤が黄変したり、接着力が低下したりする可能性があります。

【比較検証】でんぷん糊と木工用ボンド、和紙を貼った際の仕上がりを比べる

インターネット上では、和紙を使ったDIYなどで「薄めた木工用ボンド」が使われているのをよく見かけます。では、和紙接着の基本となる「でんぷん糊」とは、仕上がりの「風合い」や「貼り直し」において、どのような違いがあるのでしょうか。そこでこの章では、実際の仕上がりを写真で比較し、それぞれの特性を明らかにします。

検証の準備

今回の検証では、同じ種類の和紙(麻和紙 落水)を、ベニヤ板に貼り付けます。ベニヤ板を選んだのは、木の色合いが和紙と異なり、貼り付け後の質感や透け感を確認しやすいと考えたからです。

※ただし、作品制作においてベニヤ板に直接和紙を貼ることは通常行いません。木材のアクが染み出たり、下地の色が透けて見えたりして、美しい仕上がりにならないからです。実際に作品を作る際は、必ずアク止めや下貼りといった適切な下地処理を行ってください。

比較検証に使用する、2枚のベニヤ板と3枚の麻和紙(落水)。灰色の作業台の上に、それぞれ並べて置かれている。
検証に使用するベニヤ板と和紙

【使用した接着剤の濃度】

  • でんぷん糊
    弊社が和紙アートパネルなどを制作する際に使用する、基本濃度に調整しました。薄めたでんぷん糊は、見た目も粘度もほぼ水に近い状態です。「水にほんの少しだけとろみがついたかな?」と感じる程度の、非常にサラサラとした状態です。
  • 木工用ボンド
    一方、木工用ボンドは、水がほんのり白く色づく程度まで大きく希釈しました。こちらは、でんぷん糊の基本濃度よりもさらに水に近く、ほぼ水と同じ粘度と言ってよい状態です。ボンドはもともと接着力が強いので、大きく希釈しても十分な接着力があります。

検証①:仕上がりの「風合い」を比較

接着剤によって、仕上がりの見た目や和紙の風合いはどのように変化するのでしょうか。貼った直後から、完全に乾燥するまでの変化を順に見ていきましょう。

1.貼った直後の状態

下記写真は、和紙を貼り付けた直後の様子です。左側が木工用ボンド、右側がでんぷん糊を使ったものです。この時点では、右側のでんぷん糊のほうが和紙の透明感が増し、下地が透けているように見えます。

2枚のベニヤ板に和紙が貼られた直後の様子。左は薄めた木工用ボンドで、右は薄めたでんぷん糊で接着されており、右のでんぷん糊の方が和紙が水分を含み、色が濃く見える。
「貼り付け直後」
木工用ボンド(左)、でんぷん糊(右)

さらに接写して、それぞれの状態を詳しく見ていきましょう。
木工用ボンドのほうは、一見すると濡れている印象は薄いかもしれません。しかし、こちらも実際には水分を吸っており、ボンドの色合いによって全体が白っぽく見えています。

一方、でんぷん糊のほうは水分によって和紙の透明感が増し、繊維の重なりまではっきりと見え、力強い表情になっています。

薄めた木工用ボンドでベニヤ板に貼られた和紙の接写写真。和紙の繊維や、下地となった木目が透けて見える様子が分かる。
木工用ボンド
一見濡れていないような見た目
薄めたでんぷん糊でベニヤ板に貼られた和紙の接写写真。水分を含んで色が濃くみえ、和紙の繊維や下地の木目がよりはっきりと見えている。
でんぷん糊
繊維の重なりまではっきりと見える

2.完全に乾燥させた後の仕上がり

下記写真は、完全に乾燥した後のものです。
木工用ボンドは、貼り付け時と色合いの変化が殆どありません。一方、濡れていた時に色が濃く見えたでんぷん糊は自然な風合いに戻り、両者の見た目の印象が逆転しました。

乾燥後の、木工用ボンド(左)とでんぷん糊(右)で和紙を貼ったサンプルの比較写真。右のでんぷん糊で貼った和紙の方が、より白く自然な風合いに見える。
「完全に乾燥した後」
木工用ボンド(左)、でんぷん糊(右)

元の和紙と並べてみると、その差は歴然です。木工用ボンドで貼った方は、明らかに色が濃くなり、元々あったマットな質感が失われているのが分かります。でんぷん糊の方は、元の和紙と比べても色や風合いの変化がほとんど見られません。

木工用ボンドで板に貼って乾燥させた和紙の隣に、元の和紙をあてがい比較している様子。ボンドで貼った和紙は、元の紙に比べ、色が濃く半透明になり、マットな風合いが失われているのが分かる。
木工用ボンド
元の和紙との違いが確認できる
でんぷん糊で板に貼って乾燥させた和紙の隣に、元の和紙をあてがい比較している様子。両者の色や風合いに、ほとんど違いが見られないことが分かる。
でんぷん糊
元の和紙とほとんど変わらない

単体で見ると気づきにくいかもしれませんが、この質感の差こそが、和紙の接着にでんぷん糊が選ばれる理由の一つなのです。

木工用ボンドでベニヤ板に貼られた和紙の接写写真。
木工用ボンド
でんぷん糊でベニヤ板に貼られた和紙の接写写真。
でんぷん糊

検証②:「貼り直し(可逆性)」は可能か

次に、乾燥後のサンプルへ刷毛で水をしっかりと与え、綺麗に剥がせるかを検証しました。
これは、その接着剤が一度接着しても元に戻せるかどうかを確かめる、最も分かりやすいテストです。将来的な修復等が可能かどうかの、ひとつの目安になります。

下記写真は、それぞれに水分をしっかりと与えた直後の様子です。

貼り直し可能かのテストのため、刷毛で水分を与えた直後の検証品(木工用ボンド(左)、でんぷん糊(右))。でんぷん糊で貼った和紙のほうだけが、貼った直後と同じような色合いに戻っている。
「水分を与えた直後」
木工用ボンド(左)、でんぷん糊(右)

和紙全体に水分が浸透したタイミングで、それぞれを剥がしてみました。
木工用ボンドの方は結構抵抗があり、綺麗に剥がれず部分的に破れてしまいました。これが実際の現場だと、はがす際に下地を傷める原因になります。でんぷん糊の方は、気持ち良いくらいにすっと剥がれてくれました。

水分を与えた後、木工用ボンドで貼った和紙を剥がそうとしている様子。接着力が強く、和紙が破れてしまい、綺麗に剥がせないことが分かる。
木工用ボンド
接着力が強く綺麗に剥がれない
水分を与えた後、でんぷん糊で貼った和紙を剥がしている様子。和紙を傷つけることなく、するりと綺麗に剥がせるのが分かる。
でんぷん糊
抵抗なく綺麗に剥がれる

まとめ-最適な接着剤を見つけるために

今回、和紙の接着剤を選ぶための6つの視点と、代表的な接着剤の個性について、比較と検証を交えながら解説してきました。

大切なのは、これらの特徴を正しく把握した上で、読者の皆さんが「何を作りたいか」「何を一番大切にしたいか」という目的に立ち返り、最適だと思う接着剤を選ぶことです。

もし、作品の長期的な美観を最優先するなら、おすすめはやはり「でんぷん糊」になります。ただし、市販のでんぷん糊の多くには、品質を保つための防腐剤や添加剤なども含まれており、これらも厳密に言えば変色の可能性がゼロではありません。そのため、文化財の修理修復などでは、原材料が小麦粉でんぷんと水のみで作られた「生麩糊(しょうふのり)」が使われています。そのほかにも、蕨(わらび)の根から作られる蕨糊(わらびのり)や、海藻から作られる布糊(ふのり)などがあり、実に様々な種類のでんぷん糊が専門の現場で用いられているのです。

クロス壁の表面に付着した糊をふき取らなかったことで、経年により変色を起こしている。
壁紙クロスの拭き残しによる変色例
主成分がでんぷんでも、添加剤によっては黄変を引き起こすことがあります。

では、弊社が日々の制作で実際に何を使っているのかというと、こちらの「でんぷん糊」です。壁紙貼りのような広い面の作業から細かな小物作りまで、和紙の加工全般に安心して使え、使用感がとても良く長年愛用しています。

もちろん、この糊にも品質保持のための防腐剤が含まれているため、文化財修復には適しません。しかし、弊社が長年、様々な和紙や環境で使用してきた中で、一度も変色などの問題が起きたことはありません。

接着剤選びは、和紙でものづくりを楽しむ上での、最初のハードルかもしれません。この記事が、そのハードルを越えるための一助となれば幸いです。

和紙をベースに、珪藻土や墨で加工された横長のモダンなアートパネル。金属や石のような、重厚で異素材感のあるテクスチャーが特徴。
弊社の和紙アートパネルの加工にも、でんぷん糊を使っています。
仕様によっては、でんぷん糊にボンドを少量加えたものを使うこともあります。

和紙専門店がお答えする和紙Q&Aページ

和紙に関する素朴な疑問や質問にお答えするQ&Aページです。インターネット上には様々な情報がありますが、中には出所の不明確な情報や誤った情報も見られます。このQ&Aページでは、和紙専門店である弊社の知見と知識に基づいて情報をまとめました。

「 ご質問・お問合せ 」
商品に関するご質問やご相談など、お気軽にお問合せください。
フォームやメール、お電話、ファックスでも受付ております。
お問合せページはこちら>
弊社についてはこちら>

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次