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石川県金沢市にある和紙専門店「紙あさくら」の公式ブログです。暮らしを彩る様々な和紙インテリアや制作事例などを発信しています。

【DIY 和紙飾り】紙糸を使ったクリスマスオーナメントの作り方

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今年も待ち遠しいクリスマス。今年は和紙の糸で、手作りの温もりあふれるクリスマスオーナメントを飾ってみてはいかがでしょうか。もちろん、クリスマスだけでなく、普段使いとしてお部屋のインテリアにもぴったりのアイテムです。

今回は和紙専門店の弊社が、紙糸を使った「かわいくておしゃれなオーナメントの作り方」をご紹介します。一見複雑そうですが、実は意外と簡単。大きさや形も自由自在なので、世界に一つだけのオリジナルオーナメントを楽しみながら作れますよ。

クリスマスオーナメント(紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り)
新たな形や発見があって楽しい手作りオーナメント

一つ一つがとても可愛いので、クリスマスの時期だけではなく日常的に吊るして飾ったり、ランダムに置いておくだけでも素敵な空間を演出できます。

手作りのオーナメントは温もりが感じられ、愛着が湧いてきます。
下の写真にあるツリーに見立てた円錐型のオブジェは、以前ブログで作り方をご紹介したものです。今回ご紹介するオーナメントと組み合わせることで、さらにオリジナリティあふれるクリスマスディスプレイになります。

(飾り付けたクリスマスツリー&オーナメント)紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り
円錐型ランプシェードとの組わせ例
モビール・つるし飾り(紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り)
ランダムに吊るして、素敵なインテリアに。
目次

必要な材料・道具

「材料」

  • 紙糸(色や太さは好みに応じて。今回は太さ1mmを使用)
  • でんぷん糊(糊1:水2で薄めたもの)
  • ラップフィルム(サランラップ)
  • スチレンボードor発泡スチロールボード(必要に応じて白ボール紙)

「道具類」

  • コンパス
  • 定規
  • ステンレス製のクギ
  • セロハンテープ
  • ドライヤー(天候の悪い日に使用します。詳しくは”Step4“でご説明致します)

紙糸オーナメントの作り方

Step1:コンパスで円を描く

今回使用したボードは厚さ7mmの建材です。発泡スチロールを白ボール紙で挟んだ構造になっています。代用品としては、100円ショップなどで売っているスチレンボードや発泡スチロールボードに白ボール紙を貼り付けたものなどが使えます。しっかりした素材であれば、型を繰り返し使えるので、厚みがあることは問題ありません。

それでは、オーナメント作りを始めていきます。
はじめに、コンパスを使って作りたいサイズの円を描きます。下の写真のものは、外側の円の直径が5.5cm、内側の円の直径が2cmです。

Step3でクギを刺していくので、2枚目の写真のように等間隔で印をつけます。
釘の本数によって形が変えられるので、必要に応じて印の数を調節してください。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(コンパスで円を書いている所)
コンパスを使って、外側と内側の円を描く
紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(コンパスで円を書き終えた所)
Step3でクギを刺すための印
線と線の中心には点も描かれています。

Step2:ラップで包む

パネルの表面にシワができないように、ラップできっちりと包みます。
作業中に剥がれないように、裏面はセロハンテープでしっかりと固定します。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(ラップで包んでいる途中)
裏面に重なりがくるように
紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(ラップで包んだ裏側)
裏面はセロハンテープで固定
紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(ラップで包み終えました)
表面はシワができないように

Step3:クギを刺す

Step1で付けた印の位置に、釘をできるだけ垂直に刺していきます。
ダルマピン(画鋲)などで事前に穴を開けてから行うと、作業がスムーズに進みます。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(クギをさす。斜めから)
クギを刺し終えたところ
紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(クギをさす。正面から)
クギはできるだけ垂直に挿します

Step4:糸に糊をしみ込ませて、糸をかけていく

でんぷん糊の濃度は、少し濃いめ(シャバシャバだと薄い)で、トロッとした感じが理想的です。糊が薄すぎると柔らかく仕上がり、逆にドロドロと濃すぎると隙間に糊の膜ができやすく、きれいな仕上がりになりません。今回使用したでんぷん糊の場合は、糊と水の割合を1:2にするとちょうど良い粘度になります。

でんぷん糊をしっかり染み込ませたら、手で軽く絞ります。こうすることで、余分な糊を落とし、紙糸全体に糊が均一に浸透しやすくなります。

雨の日や湿気の多い日に制作する場合は、ドライヤーで紙糸の湿気を取り除いてから作業してください。湿気が残ったままだと、糊が十分に染み込まず、仕上がりが柔らかくなってしまいます。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(紙糸に糊を染み込ませる)

糸をかけていく際の注意点 その1

糸をかけていく際は、内側の円にかからないように巻いていきます。1枚目の写真のように、内側の円に触れないように糸を巻くのが正解です。2枚目の写真は、かける位置が間違っているため、糸が内側の円にかかってしまっています。この点に注意して、丁寧に巻いていきましょう。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(正しい糸のかけ方)
正しい糸のかけ方
紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(誤った糸のかけ方)
誤った糸のかけ方
紙糸が円の内側に入っています。

糸をかけていく際の注意点 その2

形によっては、糸が通っていない釘が残っているのにスタート地点に戻ってしまうことがあります。
その場合は、上記写真のように外側を通って隣の釘に移ってください。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(スタート地点に戻ってきました)
紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(外側を通って隣のクギへ)
スタート地点に戻った場合は、外側を通って隣の釘に移ります。

先程ご紹介した注意点を参考に、内側の円にかからないようにかけていきます。
紙糸をかけていく度に形が見えてくるのが楽しいですね。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(糸かけ途中1)
どの位置からスタートしても問題ありません。
紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(糸かけ途中2)
少しずつ形が見えてきました。

このように仕上がりました。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(糸掛け完成1)
紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(糸掛け完成2)

Step5:外側をつける場合(必要に応じて)

釘の外側に糸をかけていきます。今回は3回巻いてみましたが、お好みのデザインに合わせて巻く回数を調整してください。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(外側の糸を巻いている途中)
外側を巻いているところ
紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(外側の糸を巻き終えました)
始点から3回巻きました。

Step6:浮きがないように、しっかり押さえたあと乾燥

特に浮きやすい箇所は、釘に引っかかっている糸の部分です。
しっかりと押さえた後、自然乾燥させてください。乾燥時間の目安は、1日ほど見ておくと安心です。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(しっかり押さえているところ)
釘の周辺の糸に、浮きがないようにおさえます。

乾燥後、釘を抜き、ゆっくりと剥がすと完成です!

剥がれにくい場合は、薄い定規や厚紙などをボードとオーナメントの間にゆっくりと差し込んでください。手で剥がすよりもきれいに取り外せます。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(乾燥したら完成です)
十分に乾燥後、ゆっくりはがすと完成

規則性のある糸かけを行うと、下の写真のような美しい模様が生まれます。時には、ランダムな糸かけで遊び心を加えてみるのも面白いかもしれません。大きさやクギの本数などを変えることで、様々な形を作ることができます。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(オーナメント完成品)
釘の本数や巻き方を変えるだけで、アレンジが自由自在に楽しめます。

別のアイデアとして、雪の結晶オーナメントも作ってみました。 下記の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

おまけ:ツリー用のオーナメント

白い針金を写真のように巻き、糸と針金が接している部分に適量のボンドをつけます。 乾くと針金が固定され、グラグラしなくなります。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(ツリーの先端に飾るオーナメント1)
白い針金を巻いた所
紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(ツリーの先端に飾るオーナメント2)
根本にボンドを付けて固定
紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(ツリーの先端に飾るオーナメント3)
完成品

お好みに合わせてスプレー塗装を行います。
今回は金色と銀色で塗装してみました。乾燥後、ツリーにセットして完成です。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(ツリーの先端に飾るオーナメント、塗装済み)
好みに応じてカラースプレーで塗装

余分に作ったオーナメントは、ツリーの周りに散りばめてみました。

紙糸を使ったクリスマスオーナメント作り(飾り付けたクリスマスツリー)

このクリスマスツリーに見立てた可愛らしいオブジェも紙糸で作られています。
作り方は下記リンクでご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

最後に

紙糸で作るオーナメント、楽しんでいただけましたか?
クリスマスの飾り付けにはもちろん、モビール(吊るし飾り)やアクセサリーとしてもおすすめです。

糸のかけ方はもちろん、丸以外の形も作ることが出来ます。
ぜひ自分だけのオリジナル作品を作ってみて下さいね。

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