
紙の糸を使った趣のあるランプシェード。球体型は風船を使って作る方法がよく知られているので、今回は珍しい円錐型ランプシェードの作り方をご紹介致します。
インテリアのちょっとしたオブジェとして。または、ツリーに見立てて飾りつけをおこなうとクリスマスインテリアとしてもお使い頂けます。ぜひ楽しみながら手作りしてみて下さい。


市販のLEDキャンドルを入れて、手作りのランプシェードに。
インテリアをワンランクアップさせてくれます。
必要な材料・道具
製作型を作る(Step1~7)
「このStepで使うもの」
白ボール紙、チップボール紙、シャープペンシル、伸縮性の無い太糸(紙糸で代用可能)、ダルマピン、ホッチキス、セロハンテープ、ハサミ、定規
Step1:白ボール紙をカットする。

カットする際に注意して頂きたいのは紙の流れ目です。紙には曲がりやすい方、曲がりにくい方があります。写真の様に長尺側が曲がりやすい方向でカットします。もしサイズがよく分からないという場合は、今回制作したものと同じ22cm×39.5cmでカットして下さい。
- 縦のサイズ:縦の長さが完成サイズとほぼ同じ高さになります。好みの大きさでカットしてください。
- 横のサイズ:作る大きさにより変わります。巻いたときに白ボール同士が十分重なるくらい長さがあると、しっかりした型が作れます。
Step2:白ボール紙を丸める。


先端が尖る様に巻いていきます。最初は白ボールが固いのでうまくいかない場合がありますが、何度か行うと適度なクセが付き、やりやすくなります。先端が尖っていると、美しい仕上がりになります。
Step3:ホッチキスで仮止め。セロハンテープで固定する。

巻いた後、ずれない様にまずホッチキスで止めます。その後にセロハンテープを貼って固定します。
セロハンテープは一気に貼ろうとせず、スポットで付けた後に全体をつけるとやりやすいです。
※セロハンテープがシワになっていても、仕上がりには影響しません。
Step4:先端の穴にダルマピンを入れる。


伸縮性のない太糸(画像では紙ひもを使っています)をダルマピンの根本に結びます。もう片方は写真の様に、型の一番短い部分よりも内側で緩めの結び玉を作ります。
※緩めの結び玉には、この後の行程でシャープペンシルを入れます。
Step5:シャープペンシルで線をひく。



先ほどの行程でつくった緩めの結び玉に、シャープペンシルの先端を通します。
※外れてしまう場合は、通してから硬く結びます。
紐が張った状態で、回転させながら線を引いていきます。
注意点として、ダルマピン側の紐が引っ掛からないように片方の手で補助しながら行います。
※テーブルに置いてやり難い場合は、手に持ってお腹辺りに少し押し付けながらだとやりやすいです。
Step6:線にそってカットする。


大まかにカットしてから、線にそってカットするとやりやすいです。
Step7:底部分を作る(チップボール紙使用)




真上から見ると、少し歪んでいるのが分かります。綺麗に仕上げるために、底部分を取付けます。
※底が無いと、糸を巻いていくうちに形がゆがんでくるので必ず取り付けて下さい。
底のサイズを図り、それに合わせたサイズでカットします。コンパスを使ってもいいのですが、写真の様に厚紙の簡易コンパスが便利です。片方の穴にはダルマピン、片方の穴にはシャープペンシルをさして円を描きます。
カットした底の大きさが合わない場合は調節し、写真の様にやや内側に入り込む形になるようにします。はめた後は外れない様にセロハンテープを4か所、写真の様に止めて型の完成です。
※型の大きさに合わせて、仮止めのセロハンテープの数を調節してください。
いよいよ製作開始!(Step1~6)
「このStepで使うもの」
製作した型、ラップフィルム、セロハンテープ、ダルマピン、ハサミ、紙糸、でんぷん糊
Step1:ラップを巻いて、先端にダルマピンを入れる。


ゆるすぎず、きつすぎない感じでラップをまきます。
底の部分にのみセロハンテープで固定し、先端にダルマピンを入れます。
それ以外のところにはセロハンテープを付けないようにしましょう。
※糊の密着が良すぎて、剥がれ難くなる場合があるため。
Step2:紙糸に糊を染み込ませる。

「ワンポイントアドバイス」
雨や湿気の多い時に制作する場合、ドライヤーで紙糸の湿気をとばしてから行って下さい。湿気が糸に残ってままで行うと、糊が十分に染み込まず柔らかく仕上がってしまいます。
でんぷん糊の濃度は濃いめ(シャバシャバだと薄い)トロトロっとした感じが理想的です。糊は薄すぎると柔らかく仕上がり、ドロドロと濃すぎると隙間に糊の膜が出来やすく、きれいに仕上がりません。でんぷん糊をしっかり染み込ませたら、手で軽くしぼって余分な糊を落とします。
Step3:糊を染み込ませた紙糸を型に巻き付けていく。


素手で行うと手が汚れてしまいますが、糸に糊がしっかり染み込んでいるか確認しながらおこなえるので、出来れば素手で行って下さい。
紙糸の巻き方は好みに応じて行ってください。あまり隙間が多いと強度が弱く仕上がるので、写真を参考にしてください。また、巻くときはダルマピンの根本を通る様に巻き付けると先端が綺麗に仕上がります。
糊が足りないと感じる部分は手や刷毛等を使って塗って下さい。
最後に全体を軽く握るようにして、紙糸同士の密着度を高めます。
※糊を塗りすぎた場合は、絞った雑巾などで軽く叩くようにして余分な糊を取り除いて下さい。
糸と糸の隙間に、固まった糊の膜が出来やすくなります。
Step4:最後に底の部分の強度を出す為に巻き付ける。


紙糸が型のフチぎりぎりにくるように調節して下さい。底の部分が歪んだままだと、真っすぐ立たなくなります。
好みに応じて厚みを調節。今回は5回ほど巻き付けました。底が帯状になる事で強度が高まり、歪みにくくしっかりした仕上がりになります。その後ダルマピンは抜かずに、自然乾燥して下さい。
Step5:乾燥後、ダルマピンを抜く。


ダルマピンを抜くと先端に穴が開いたままになっているので、糊を塗って穴を隠して乾燥させます。
※完成後に何か飾りを差し込む場合などは、この工程は必要ありません。
Step6:乾燥後、型から抜く。


底の部分の糸とラップをカットします。カット後、裏側の蓋を取って引っ張ると簡単に抜けます。
ポイントとしては、蓋を止めていたセロハンテープを引っ張るようにすると、型も歪まず抜く事が出来ます。この方法で行うと、型は再使用可能です。


型から抜いた後は、飛び出している紙糸をカットして完成です。
最後に

以前ディスプレイ用として、高さ2m越えの大物を製作したことがあります。
基本的には今回ご紹介した作り方と変わりません。型を製作する部分が慣れるまでは難しいかもしれませんが、お好みの大きさに作ることが出来ます。
ペンダントライト(吊り下げ照明)など、アイディア次第で様々なものに応用できますね。
是非、自分だけのオリジナル品を作ってみてください。
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