20年以上もの時を経た、本物の草花を使ったヴィンテージ和紙アートポスターが、オンラインショップ「Washiあさくら」に数量限定で登場。年月を重ねて深みを増した唯一無二の色彩と、手仕事から生まれる温もりある風合いが、お部屋に安らぎと上品なアクセントを添えます。
前回の記事では、アートポスターの誕生のきっかけや、その魅力などをご紹介しました。今回は、個性的な一点物のヴィンテージ和紙アートポスターを、インテリアに取り入れた際の美しい空間とともにご紹介します。
A2サイズに自然の美しさを凝縮した和紙アートポスター 7種類(額縁無し)
本物の草花を和紙に挟み込み、手染めで丁寧に仕上げました。時を経た奥深い色彩が、穏やかな雰囲気を醸し出しています。本シリーズは全7パターンをご用意。指でそっと触れると、和紙の滑らかな質感と、草花の繊細な凹凸が感じられます。適度な厚みがあるため、そのまま壁にピンで留めたり、お気に入りのフレームに収めたりと、様々な飾り方でお楽しみいただけます。
【商品概要:和紙アートポスター/Vintage 1999】
商品寸法: 42cm×59.4cm
素材:和紙、染料、草花
セット内容:アートポスター(額無し)
こちらの商品は、1999年に制作されたものです。経年による痛みやシミなどがみられる場合がございますが、これらも作品の味としてお楽しみください。
そもそも和紙ってどんなもの?
楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)といった植物の靭皮繊維を原料とし、日本国内で漉かれる紙のことを「和紙」といいます。繊維同士が絡み合い、強度の高い紙質を形成するため、伝統的な製法で作られた和紙は長期保存性にも優れています。
現代では、様々な原料や製法が用いられ、多種多様な和紙が作られています。すべての和紙が長期保存に向いているわけではありませんが、手漉き和紙ならではの温かみのある風合いや、機械漉き和紙の均一な仕上がりなど、それぞれに魅力があります。
「和紙と洋紙の違い」「手漉き和紙と機械漉き和紙の違い」など、より詳しい情報を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ヴィンテージ和紙アートポスターの魅力
まるで自然の一部を切り取ったかのような、繊細で美しいアート作品。デジタルプリントでは味わえない、和紙特有の温かみのある質感と、年月を重ねることで生まれた独特の風合いが、お部屋に柔らかな陰影をもたらします。
どこか懐かしく、それでいて新鮮な印象。普遍的な美しさを持つ本作品は、レトロな空間にもモダンな空間にも自然と調和し、インテリアの可能性を広げてくれます。
実は本製品は、今から25年前に手漉き和紙で制作したものです。長い間、日の目を見ることなく大切に保管していた、まさに秘蔵の一品。前回の和紙アートポスター発売直後に偶然見つけたことから、運命的なものを感じています。
1点物の魅力
長い年月をかけて熟成されてきたこともあり、例えば同じものを作ろうと思っても、なかなか思い通りにはなりません。和紙の経年変化による微妙な色合いや、手作業ならではのゆらぎは、まさにこの一点にしかない、唯一無二の表情を生み出しています。
染料の選択
下記の写真は、試作で最近つくったものです。色合いは渋く出ていますが、比較的はっきりとした色合いに仕上がっていることが分かります。染料には、繊細な色表現が可能な「直接染料」と、耐光性に優れた「顔料」があり、弊社では両方の染色に対応しております。
直接染料は、光に弱く色褪せしやすいという欠点がある一方で、経年変化による味わいを出すのに適しており、今回の作品のように、時間の経過とともに深みを増していく独特の風合いが楽しめます。一方、顔料は、耐光性が高く色褪せしにくいため、内装用の装飾和紙の一部や、和紙製のアンティークローズ、仏花など、長期間発色を保ちたいものに、弊社では用いています。
最後に
和紙アートは、忙しい日々の中で心が安らぎ、穏やかな時間を過ごせるきっかけを与えてくれます。まるで花を飾るように、お部屋に和紙アートを取り入れることで、自分だけの特別な空間を作り上げることができます。
オンラインショップ「Washiあさくら」では、初めての方にも気軽に和紙アートを楽しんでいただけるよう、様々なデザインの和紙アートポスターや、和紙アートパネルをご用意しております。ぜひ一度、ご覧ください。
理想の空間作りをお手伝いいたします。
弊社では、ご自宅やホテル、旅館、店舗、オフィスなどの空間や、ご要望に応じた和紙アートパネル・インテリアの企画制作をしております。「何か飾りたいけど、どんなものが合うかわからない…」という場合でもご安心ください。飾る場所の写真などをメールでお送りいただけましたら、無料でご提案・お見積りさせていただきます。商品に関してのご質問などがございましたら、お気軽にお問合せください。
実店舗について
石川県金沢市にある「紙あさくら」では、素地の和紙からデザインされたものまで、豊富な種類の和紙を取り揃えております。事前のご予約は不要です。お気軽にご来店ください。和紙は1枚から販売しており、素材感の確認や製品に関するご質問も承っております。店舗の様子は、こちらのブログ記事をご覧ください。
「 ご質問・お問合せ 」
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コメント
コメント一覧 (2件)
お邪魔いたします。
ヴィンテージ物と言えばデニムを思い出しますが、
作品のヴィンテージものもあるんですね。
自然(気温、湿度)と時間に勝るものはないですね。
人間が加工した物ではなく、自然と時間を掛けて出来上がった作品。しかも1点物。
渋い感じに見受けられます。
ヴィンテージとして、将来売れたらと残しておいた訳ではないにしても、見つかって良かったですね。
やよいさん、コメントありがとうございます。
ヴィンテージはもともとワインに使われていた言葉のようですが、今一般的によく耳にするのはデニムなどの衣類ですね。似た言葉にアンティークがありますが、こちらは確か100年以上経ったものだと記憶しています。今回のアートポスターを何と表現しようかと考えたとき、ワインのように長い年月をかけて熟成されたような深みをイメージし「ヴィンテージ」という言葉を選びました。本文中にもありますが、この経年を経た風合いを今表現できるかと言われると、かなり至難の業です(笑)まさに、やよいさんがおっしゃる通り、自然と時間をかけて出来上がった作品です。
そうなんです、本当なぜ今まで気付かなかったのかが不思議などです。まるで、この瞬間をずっと待っていたかのように感じます。