100均のフォトフレームと和紙で、手軽に作れるおしゃれな壁インテリアを和紙専門店の弊社がご紹介。
和紙の風合いを生かした「水切り」というカット方法で、シンプルながらも温かみのある空間を演出できます。お部屋の雰囲気や好みに合わせて、自分だけのオリジナル作品を手作りしてみてください。
壁面を使ったインテリア3つのメリット
壁に飾るインテリアには、主に下記の3つのメリットがあります。
- お部屋のスペースを狭めることなく飾ることができる
壁面はお部屋の中でも面積が大きい場所なので、うまく活用したいですよね。
壁インテリアはスペースを取らないので、今ある家具や小物類はそのままに飾ることができます。 - 季節や気分によって気軽に変化を楽しめる
今回ご紹介するフォトフレームを使ったアイテムなら、中身を差し替えて季節感を出すことができます。洋服を楽しむように、インテリアも気軽に楽しんでみてください。 - 気軽にインテリア作りを楽しめる
一つ飾るだけでも空間の印象がガラリと変わる壁インテリア。
家具などを新調しなくても、思いのままにインテリア作りを楽しめる気軽さがあります。
必要な材料
- 100均のフォトフレーム(内寸 約15×22.5cm)素材:ガラス・木・紙
- 背景紙(コピー用紙でも可)
- 和紙
- 壁面設置金具(最初から付属の場合は不要)
※必要に応じて
- 透明の塩ビ板 2mm厚(背景紙の代わりに使用)
- オイルステイン等(フレーム着色用)
細身のフレームですっきりとした印象に
「フレームの中に入れるものを目立たせたい」「すっきりとしたシャープな印象にしたい」という方には、下の写真のような細めのフレームがおすすめです。今回使用したフォトフレームは、北陸地方で展開されている100円ショップ「ポピア」のもの。フレームは木製で、窓部分にはガラス板が入っています。
セリアやダイソーなどでも細めのフォトフレームが販売されているので、お好みのものを見つけてみてください。飾る場所に合わせて小さめのフォトフレームを使うと、可愛らしい仕上がりになりますよ。
シンプルなグラデーション染めの和紙
今回は、美しいグラデーション染めの和紙を選びました。お部屋のイメージカラーや、お好みの柄の和紙を使っても素敵ですね。
弊社オンラインショップでも、様々な染色和紙を販売しておりますので、ぜひご覧ください。
この後ご紹介する「水切り(和紙の繊維を出してカットする方法)」を行なう場合には、楮(こうぞ)などの繊維のある和紙を使って下さい。パルプが多く入った一部の和紙や和洋紙などは、繊維が上手く出ない場合があります。
お手元に和紙がある場合は、少しちぎってみて繊維を確認してから作業を進めるのも方法の一つです。
作り方
1:和紙を水切りという方法でカットする
そのままカッターで切っても良いですが、和紙の風合いを生かすために、水切りで繊維を出しながらカットしました。水切りの詳しい方法については、下記のブログ記事で解説しています。
水切りを行う際は、下の写真のような型(厚紙など)を作っておくと、均一な形に仕上がります。あらかじめ、型よりもひと回り大きめに和紙をカットしてから水切りを行うと簡単です。
2:自然乾燥後、アイロンで形を整える
和紙を自然乾燥させた後、シワなどが気になる場合は、裏側からアイロン(中温)をかけて形を整えます。和紙の裏表は、触ったときにツルツルしている方が表側、ざらざらしている方が裏側です。質感などのお好みで、裏表を自由に決めてもOKです。
3:額に和紙をセットして完成!
和紙が上下左右均等の位置にくるようにセットすれば完成です。今回はアーチ状のグラデーション和紙だったので、3枚用意して柄がつながるように配置してみました。
4:必要に応じて金具を取り付ける
今回使用したフォトフレームには、壁掛け用の金具が付いていなかったので、フレーム上部に金具を取り付けました。このギザギザした金具は「ティースハンガー」と言い、軽量のフォトフレームなどを取り付ける際にとても便利です。ネジやフックに引っ掛けて使用します。
金具を取り付ける際、もともと付いていた黒いピンが干渉したので位置を横にずらしました。今回のように裏ブタが厚紙製などで強度が不足している場合は、ピンは外さずに付けたままにしておく方が安心です。
透明塩ビ板を使用したアレンジ
和紙の素材感をより引き立てたい場合は、背景紙や裏蓋を外して透明塩ビ板に差し替えてみてください。壁が透けて見えて、すっきりとした印象になります。
ティースハンガー金具(壁掛け用金具)を使用していることで、紐などの余計なものが見えずに設置できることが分かります。透明塩ビ板は、裏蓋の厚みに合わせたものにします。今回は2mm厚のものを使用しました。
さらにアレンジとして、塩ビを重ねることでより立体的な見せ方もできます。 例えば、「塩ビ板(裏面)→和紙→塩ビ板→桜の花びら型にカットした和紙→塩ビ板(表面)」の順番で入れることで、桜の花びらが浮いているように見せることもできます。
木目を生かしたオイルステインでシックな印象に
フレームをオイルステインなどで着色すると、古木のような趣のある印象にもなります。100均アイテムなので、気軽に加工できるのが嬉しいですね。
「塗装する際のポイント」
- 取り外せるパーツは全て外す
ガラスやネジなど付いた状態で行うと、他の部分に塗料が付いてしまうので外しておきます。 - 塗装面をサンドペーパーで研磨する
最初から保護塗装がされている場合があります。塗料の種類によっては、はじいてしまうことがあるので研磨して下地作りをしておきます。 - 一度に厚塗りせず、薄く塗る
薄く塗って、仕上がりを見ながら塗り重ねると好みの雰囲気に仕上がります。どんな塗料を使うかによっても異なるので、必ず塗料記載の説明をよく読んでからペイントしてください。 - スプレータイプのクリアニスを塗って仕上げる(オイルステインの場合)
オイルステインだけだと色移りすることがあるので、クリアニスを塗って保護します。
今回は、手軽にDIYができる100均フォトフレームと和紙を使った壁インテリアをご紹介しました。壁を使ったインテリアは、お部屋のスペースを気にせず飾れるのが魅力です。賃貸などで壁に穴を開けられない場合は、窓際に立てかけて飾るのもおすすめです。
中に入れる和紙は気軽に交換できるので、季節に合わせて模様替えを楽しむのもいいですね。ぜひ、みなさんもオリジナル作品を作ってみてください。
「和紙DIY用の製作材料ご用意しております」
個人の方はもちろん、教室やイベントで製作される際の染色和紙や糊などの材料をご用意いたします。そのほか作り方やご不明な事など、何かございましたらお気軽にこちらのフォーム、またはお電話・Faxにてお問合せ下さい。
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