10月9日、10日の連休を使って岡山県まで行ってきました。
先先代からお世話になっている横野和紙の上田さんがイベントをされているとの事でそちらにも伺ってきました。上田さんは日本で唯一、箔合紙を漉いている所でブログでもちょくちょくご紹介しています。
- 箔合紙(はくあいし)とは:仕上がった金箔を挟んで保管しておく為の和紙
「作州の民芸 ものづくり展」という展示会で、津山や美作地域の12人の作家の方が作品の展示販売をされていました。
上田さんの手漉き和紙を使った和紙小物の数々が並んでいます。和紙が上質なのでどれも目移りしてしまいました。写真に写っている赤茶色のものがベンガラ和紙です。
原料や製法、色合いが異なる和紙。これだけ綺麗に並んでいると思わず立ち止まってしまいます。
表情豊かな和紙が多く、壁面や照明用のほか書の作品などに使っても良さそうでした。
上田さんの工房にもお伺いしてきました。
空気と水の綺麗な場所に上田さんの工場(工房)があります。事前予約が必要ですが紙漉き体験なども行っているそうで、日本だけではなく海外の観光客も来られるそうです。
ちょうど和紙の原料「三椏(みつまた)」を煮たものが置いてありました。
目の前の川を見ると石で仕切りを作って水の流れを調節出来るようになっています。ここで原料についた不純物を洗い流し晒す事で、写真の様な茶色っぽい色から自然な白さ(生成り色)になっていきます。塵取りを行いその色合いを活かして漉いたものが生漉き(きずき)や未晒しとも言ったりします。ただし、市場では生漉きの色合いに似せて染色をした偽物も出回っているそうなので、お買い求めになられる際には注意が必要です。
「一番心配なのは山の天気だ」と話す上田さん。山の上の方で雨が降り増水すると、川の水が濁ってしまったり、ひどい時には晒している原料もろとも流されてしまう事もあるそうです。
人懐っこいお犬様にも出会えますよ。
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