純粋な和紙から作られたKamiwazaのIDカードケースをご愛用頂いている東京都のO様から「汚れも目立ってきたので、新品を購入しようか迷っている」とお話をお伺いしました。
O様はお仕事柄、雨に塗れたり擦れたりされる事が多いようなので、2年間ほど使用した現物を拝見させて頂くと、通常よりも汚れや角・縁部分など痛みが目立つ部分がありました。
もともとKamiwazaで使用している和紙は、昔ながらの加工技術で摩擦耐久性を高めた純粋な和紙を使っています。通常の和紙ではボロボロになる場合でもKamiwazaで使用している和紙は丈夫で、表面の毛羽立ちを抑える表面的なメンテナンスを行う事で、より長くご愛用頂く事が可能です。
今回はこのメンテナンスを行う事になりました。
和紙製IDカードケースのメンテナンス開始
さっそく表面の加工として、コンニャク粉を水で溶いたものを和紙に染み込ませていきます。
この作業によって毛羽立ちが抑えられ、和紙のハリが出てきます。
痛みが激しい所はコンニャク液の吸い込みが多いので、塗っては乾かすを、吸い込み量が少なくなるまで繰り返し行います。今回は5回程この工程を行いました。
完成したものが下記写真になります。
比較しやすいように、左側はメンテナンス前、右側はメンテナンス後の写真です。
写真での見た目は分かりにくいですが、例えばメンテナンス前(裏側)の赤丸をつけている所をご覧下さい。縁部分は一番摩擦が強いので、毛羽立ちしやすい部分。それがメンテナンス後には綺麗になっています。全体的にも細かい毛羽立ちがありましたが、それも綺麗になりました。加工後は全体的にハリも出てきて、手触り感もシッカリした感じになっています。
今回は質感が変わらない撥水加工も施工しました。
こちらも一般的な撥水剤と異なり、和紙の通気性はそのままに撥水するというものです。
IDカードケースを少し傾けると、水がコロコロっと転がっていきます。
撥水効果はあくまで副産物で、どちらかと言うと汚れが付きにくくする為のものです。
O様、今後も経年変化を楽しんで頂けたら嬉しいです。
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