和紙糸の太さを決める裁断の所から、撚(よ)りがけ・染色といった部分にいたるまで全て自社制作しています。「撚る」というのは、ねじり合せるという意味で、その名の通りねじって糸の状態にする事です。
彩り豊かな紙糸のご紹介

こちらは単色の紙糸で、一玉で長さが約100mあります。
色はその他にも様々あります。

こちらは色合いの変化を楽しめる複数色で染めた紙糸です。
市場では意外とこの様な複数色の色合いで染めた紙糸がありません。
これはその殆どが量産で製造された紙糸の為、単色でしか染色が出来ないからと言われています。
おそらく、大きな染め桶で一気に染色してしまうからだと思います。
弊社の紙糸は自社生産のため、太さや色合い等、お客様のご要望に合わせてお作りする事が可能です。
作品素材やラッピング用、商品タグの紐等としてお使い頂いています。
紙糸は何に使うの?
織物/紙布(しふ)

紙の糸で織ったものを紙布(しふ)と言います。
この写真の物は縦糸、横糸の両方とも紙糸を使用している「諸紙布(もろじふ)」と言います。
紙布の歴史は古く、江戸時代から主に夏物の衣料素材として作られていたと記録が残っています。
紙布の種類には、その他にも縦糸に何を使っているかで名称が異なります。
- 縦糸(紙糸)×横糸(紙糸)=諸紙布
- 縦糸(絹糸)×横糸(紙糸)=絹紙布
- 縦糸(綿糸)×横糸(紙糸)=綿紙布
- 縦糸(麻糸)×横糸(紙糸)=麻紙布
1本の糸だと切れやすい糸でも、この様に織ると糸の撚(よ)りがほどけないので、洗濯機にかけてもビクともしない程の強さになります。実際に弊社ショールームには、洗濯や染色を繰り返しながら8年間ほど使い続けている「諸紙布暖簾(のれん)」があります。この暖簾は目立った痛みも無く、まだ長持ちしそうです。
追記:
以前、紙布を使った和紙着物を作り、着物ステージショーに出たことがあります。
下記記事では、その時の模様と和紙着物を紹介しています。

追記2:
弊社ショールームで使用している「諸紙布暖簾(のれん)」は2023年時点でも問題なく使えています。
本記事を書いた時点で既に8年程経過していたので、今年で17年程が経ちました。人が常に通り、触れる機会の多い場所ですが、それでも傷んでいる箇所もありません。改めてすごいなと感じています。

紙布バック

こちらも紙糸を使用したバックです。
極細の紙糸を使用して織り上げているので肌触りがとても滑らか。
使う糸によって可愛らしいものから、シックな感じの物まで出来ます。
コースター、鍋敷きなど


こちらは洗濯も可能な手作り紙糸コースターです。
ショールームでは2個1セットで販売しています。組み合わせは自由に選んで頂いているので、どれにしようか迷ってしまうかもしれませんね。写真では出ていませんが、直径17cmの鍋敷き/1個 900円(税別)もあります。
紙糸の円錐型ランプシェード/作り方解説付き

紙糸を使った趣のあるランプシェードです。和紙照明でインテリアをワンランクアップさせ、アイディア次第でペンダントライトなど色々な物に応用できます。下記ページで作り方を解説しています。

クリスマスオーナメント/作り方解説付き

紙糸を使ったクリスマスオーナメントです。一つ一つがとても可愛いのでクリスマスの時期だけではなく、日常的に吊るして飾ったりランダムに置いておくだけでも素敵な空間作りが楽しめます。下記ページで作り方を解説しています。

紙糸の販売
和紙をテープ状にカットして撚りをかけた紙の糸です。
染料で簡単に染める事が出来るので、お好みの色合いに染めて作品や商品素材としてもお使い頂けます。
弊社オンラインショップ「Washiあさくら」で販売しております。
ご希望の色合い・太さでお作りすることも可能です。
特注品についてのご質問など御座いましたら、ご遠慮なくお問合せ下さい。
追記:
優しい色合いで染めた紙糸もご紹介しています。

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